視座・視野・視点を磨く重要性と方法

視座・視野・視点を磨く重要性と方法

この記事では、視座・視野・視点の重要性や、どのように強化するかについて解説します。
Clock Icon2024.12.19

こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。

仕事において、責任範囲が広がるほど物事を多様な目線で見る必要があります。この記事では、視座・視野・視点の重要性や、どのように強化するかについて解説します。

視座とは

視座とは『どの立場・役割から物事を考えるか』という概念です。異なる視座に切り替えることができると、多様な目線で物事を捉えることができます。結果として、より詳しく問題を捉えることができたり、より創造的な発想が可能になったり、より細やかに他者のサポートができるようになります。

perspective

視座の話題になると『視座を上げること』に焦点が当てられがちです。視座を上げるだけではなく、異なる立場で考えることによって、課題を多面的に捉え、より的確な判断をすることが可能になります。

視座の例

  • 評価される人が評価する人の立場で物事を考える
  • 評価する人が評価される人の立場で物事を考える
  • メンバーがリーダーの立場で物事を考える
  • リーダーがメンバーの立場で物事を考える

視座の強化

視座を強化するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 俯瞰的視点を意識する : 自分の役割が組織全体や社会にどう影響を与えるかを考える
  • 他者の視座を体験する : 自分以外の役割や立場に立って考える訓練をする
  • 役割を広げる : 現場のリーダーからプロジェクト全体のマネジメントに挑戦するなど、新しい視座を経験する

視野とは

視野とは『物事をどれだけ広く、あるいは深く捉えられるか』という概念です。視野の範囲を切り替えることができると、全体像を捉えたり、詳細を捉えたりと、状況に応じて効果的な判断や行動ができます。

field-of-vision

視野の話題になると、『視野を広げること』のみが扱われがちですが、視野の範囲を動かすことができることが肝です。

視野の例

  • 自分の担当している範囲で考えている状態から前後の連携相手の範囲まで広げて考える
  • 普段俯瞰して全体像を捉えている事業責任者が現場の個別担当者の範囲に焦点を絞って考える

視野の強化

視野を強化するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 情報収集の範囲を拡大する : 自分の業務範囲を超えた知識を学ぶ
  • 現場を知る : 現場で起きているリアルな状況や課題を把握する
  • フィードバックを受け入れる : 自分では気づかない盲点を他者から教えてもらう

視点とは

視点とは『どういう角度・切り口で物事を見るか』という概念です。視座や視野が捉える位置や範囲を示すのに対し、視点はどの部分に対してに分析や判断を行うかを示します。視点を切り替えることができると、物事を異なる角度から捉えることで、柔軟な思考や効果的な判断を可能にする点にあります。

viewpoint

視点の例

  • 新たな施策を提案する場合に、施策がもたらすメリットのみについて考えていた人が、施策がもたらすデメリットも考える
  • 単発の施策のみについて考えていた人が、他の業務との優先度について考える

視点の強化

視点を強化するためには、以下のような取り組みが有効です。

  • 対象に詳しくなる : 目を向ける対象について詳しくなることで見るべき箇所を知る
  • 仮説思考を鍛える : 複数の仮説を立て、それぞれの影響を検討する
  • 他者と議論する : 自分とは異なる視点を持つ人と意見を交わし、新しい発見を得る

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